自分が治すのではなく、治ろうとする力を高める

まず大切なのは本人のモチベーションであることが難しい

 私たちトレーナーは、本人が本気で良くなりたいという想いを持っていない限りは、身体を改善することは出来ません。当然のことながら、実はここにより深い理解をする必要があります。

 例えば痛みや病気、ダイエット願望などが、その人にとって都合の良い、言い訳や自己認証欲求などから来ている場合があるのです。どういうことかというと、「病気をしたら学校(仕事)を休める」「デブだから~出来ない」など、そこに甘えや言い訳作りの要素が潜在的に含まれている場合があるからです。人は自分の無意識で、自分を傷つけることが出来るのです。

 マッサージやリラクゼーションにはまっている人などは「ほぐしてもらう快楽」を求めるために、「身体をガチガチにすること」が一種の生きがいになってしまっている場合もあります。

 これを改善するために必要なことは、「改善した先にその人に本当のメリットがあることを、トレーナーと本人で探し出し、強く意識すること」です。「治ったらこれに挑戦しよう。」「ダイエットをするのではなく、目標のためには体重をあと何キロ減らしましょう」と、目的を作ることが重要です。

トレーナーは体を治すことは出来ません

 整体の基本的な考え方は、筋肉が正しく働ける状態を作ることで、骨格のバランスを整えるということです。つまり、筋肉が機能的になるために、少なからずトレーニングが必要だということです。

 ほぐしたりストレッチしたり電気を通したり・・・これはすべて受け身のモノであって、筋肉をちゃんと使えるようになるということとはほど遠い行為です。

 クライアントが受け身である限り状態は絶対に改善しません。改善したとしても一時的です。本当に改善したいのであればクライアントの協力が必要であることを伝えられるかどうかが重要です。そして協力を得て、トレーニングを自身で実施していただき、それによって根本から改善する。これが出来なければ激安もみほぐし店と同じです。

 あくまでサポートする立場であり、その場の気持ちよさではなく、いっしょに頑張って根本から改善しようという気持ちに対して、正しく提案と補助を行うという立場を守ることが、本当の意味でクライアントのためになるのではないでしょうか。